講座"昔話をもっと身近に"('13.01.26)
倉敷市子ども読書活動推進講座
"昔話をもっと身近に"(講師:筒井悦子氏(個人文庫:くさのみ文庫主催))の内容をメモ。
◎昔話とは...全国・世界のどこにでもある。誰でも納得できる話。
・口承...人間最初の文学、文芸。口伝えに伝わり、人の心を通ってきたもの(1940年代~、収集再録化が進む)。
・おもしろい
・生きることを応援...喜び、悲しみ、希望、人間関係、智恵など、人間にとって必要なことがつまっている。
一つの結論ではない(色んな解釈ができる)。
残酷な話...心に残るが、子どもは純粋に聞く(気にして内容を変えたり、避けなくていい)。
わかる時になったらわかる(石井桃子)。
◎昔話の決まり事("ならなしもぎ(やまなしもぎ)"を例に)
・理由、説明はない(行動だけ)。話があともどりしない。
・"むかしくあったけど(幕開け)~~どんとはらい(幕閉め)"
・パターン(水にうつるなど)がある。
・繰り返しのおもしろさ(3人、3匹が多い)
・言葉の表現が豊か。
・登場人物、登場物はすべて必要。
・幼いもの、弱いものが元気になる。
・仲間などの協力を得る。
◎超自然を聞き取る力
・ササの音、ナシ、カラス、フクベの音etc.
・おばあさん(超自然の存在の具象化)の言葉に耳を澄ます力。
昔話など、口伝えの文化の消失=聞く文化の消失。
◎文化とは
・人間が生み出したもの
・ひまつぶし。ゆとり、時間を必要とするもの。