歩くひと_ヒロクレ日記

旅した土地の思いで 子どもと暮らす 日々雑記

中野の祖母宅へ

彼の祖母に会いに、中野へ。

おばあちゃんは、私の中での祖母像(ちゃぶ台の前にちょこんと座り番茶に梅干しを入れて啜っていたり、山ほどのトウモロコシをザルに盛っているような…)を覆した、小粋な人だ。

米寿を迎える歳だが、折々一人でデパートに出かけ、散歩がてらの花見を楽しみ、訪問者との時間を楽む人で、贈り物などをすると即座にお礼の葉書が届く。会うたびに、こういう風に歳を重ねたいと思う。

壁に藤の花が染め抜かれたハンカチが飾ってあるのを見ていたら“ちょっといいでしょう”とおばあちゃんが言う。季節だけど、まだ花にお目にかかっていないから…と。

祖母宅をおいとまし、その足で新宿へ。出版社でのアルバイト時代の仲間とお昼を食べる。この数年で銘々、勤め先や、姓や、居所が少しづつ変わっているけれど、変わらずに会えることに感謝(元気な子どものおかげで、話が途切れ途切れだったけど)。