歩くひと_ヒロクレ日記

旅した土地の思いで 子どもと暮らす 日々雑記

手紙

“…そちらは桜でせう。盛岡は、もう少しです。…元気でがんばって下さい。父さんに、よろしくな”

97歳の祖父からの手紙。

家具職人だった祖父は長年の職業病で手が震え、“おらは、書けねんだ”とよくこぼす。“書けね”とこぼす割に、文字がしっかりしていて行も曲がっていないのは、シャンとした祖父の性格故。今年幼稚園に入った曾孫と一緒に祖父が笑っている写真が同封されていた。

祖父は、私の気まぐれで不定期に届く手紙を待っていてくれるんだろう。

またじいちゃんに手紙を書こう。

盛岡の桜が綺麗なうちに。