夏の思いではなし
家人たちが皆起きている中、朝寝をしていたら、隣室から彼とお義母さんの話し声が細々と聞こえてきた。
“これ、いらないかしら?”
“ん、いや、いいや”
“でもあと……良かったら、置いて…”
“いや、いらない……持って帰ってよ”
“ん~、だったら○○(私の名)さんに聞くわ、断れないから、もらってくれるはずだわ♪”
“ん、まぁ、好きにしなよ”
何だか、お義母さんの黒い面を感じたぞ~、何で彼はあんなに嫌がってるんだ~?、一体、何をくれるのかな~、
寝起きの回らない頭でボンヤリ考えながら起きていくと、食卓机の、私の席の前に、ソレが入ったガラス瓶が鎮座ましましていた。
自家製梅干し、3年物
これは貰うっしょ~、ヨメ的につまらないリアクションかもしれないけれど、いや~、でもこれは毎年の密かな楽しみ♪だし。
かくして折角、梅干しを手に入れたのに、子どもに見つかって争奪戦となり、夏の終わりと共に梅干しも食べ尽くしてしまったのでした…。
追伸1:自家製梅干しは、梅も自家製。美味い。
追伸2:その前の年にもらった、自家製柚子焼酎化粧水は少々刺激的だったので、使用を断念(笑)