人も一茶
“鼻血には黒豆を煎じて飲む”→煎じてる間に止まるわい。
“怪しい人を見かけた時、狐狸と見分けるには云々”→そういうアンタが怪しい人だわい。
“切り傷にはなんたら草の根を煎じ…”→まず止血せい。
と、本気なのか茶目っ気なのか、可笑しな備忘録を地図の空白に記しつつ旅した人も一茶氏。
15歳で江戸に奉公にでるも、25歳で俳人の内弟子になるというダメっぷり。
近世って、ダメっぷりのいいダメ人間が、寛容にも受け入れられて、ダメ道を邁進していたりするところが魅力的。
滞在中の、信州信濃町柏原は一茶の故郷。
雨宿りも兼ねて、一茶記念館へふらりと立ち寄り見ていると、“ずいぶん熱心に見てますが、ファンの方ですか?”と話しかけられた。
まさか!