歩くひと_ヒロクレ日記

旅した土地の思いで 子どもと暮らす 日々雑記

博士の愛した数式

小川洋子著“博士の愛した数式”読了。

何だかのらないまま読了。数学数字の“ス”を聞いただけで鳥肌の私。加えて、作品の中の“博士”が、どう逆立ちしても、私の知るところの博士たちとは大違い(の孤高な存在)…。本作は“本屋大賞”の受賞、映画化と話題が先行しており、前評判に乗っかって勝手な幻想を膨らませて読んでしまった自分が悪いのだが、淡々とした展開に好感がもてるものの、それ以上でも以下でもなし。

実は、非常にひねくれものの私は、“障害を持つ故の純粋さ”とか“純粋な敬慕”、“永遠に愛する…”、“完全な美しさ…”というコトバは信じない。

作品に乗り切れなかったのも、そこに要因があると思う(ただし、アマゾンのレビューはかなり高く評価しているものばかり。やはり良い作品なんだろう)。