歩くひと_ヒロクレ日記

旅した土地の思いで 子どもと暮らす 日々雑記

文化セミナーへ

高専図書館主催の文化セミナー、“中世の『源氏物語』~文明年間の三条西実隆~”へ。

内容は、『源氏物語』の享受形態(注釈・翻案・梗概・絵画化・戯画化)および享受史概観の前半と、

中世期の公家や武家による『源氏物語』享受の実態(蜷川家文書、今川了俊“伊予切”、今川範政“光源氏物語抄”、実隆公記など)についての後半の2部立。

内容のうち、印象に残ったものを何点か。

・中世期に、『源氏物語』の注釈が多く作られたことの要因に、(中世期は『源氏物語』が成立したと推定される時代から200年ほど経ており)『源氏物語』を原文で解釈することが難しくなっていたことがある。…これはよく言われることだと思う。が、それを現代に置き換えると、現代から200年前は江戸時代。

うわっ、江戸かぁ(言われて初めて気が付いた。私も想像力が足りんなぁ)。

・戦乱後、文献の書写が盛んになる(焼失の反省からか)。得たり。