蕎麦にはまる
初めて美味しいと思った蕎麦屋は戸隠の“鶉屋”。
さしてグルメな訳ではないので、ここの蕎麦を食べた時は“ぬぁー”と間抜けな声で唸ったまましばし固まった(美味しいといったら江古田の“甲子”も美味しかったけれど)。
最近、にわかにはまっているのが“饕餮庵−トウテツアン−”
彼の知り合いの方から教えて頂くも、名前の難しさと、営業時間(午後3時までしか営業していない)で、気むずかしい頑固親父が“有り難く蕎麦を食え”というようなお店かと思い腰が引けていたのだが、行ってみると普通の定食屋のような店構え。店内の冷房もさしてきつくなく、窓から入ってくる風が心地よい(子どもを連れてはいると、すぐにお店の方が子ども用のイスを用意してくれ、子どもをあやしてくれたり……親父さんも、いつもにこやか。居心地いいのもありがたい)。
かつ、蕎麦が文句なく美味。
蕎麦も生粉(キコ)・二八・田舎生粉・田舎二八から選べるので、行く度に違う蕎麦を選んでは彼と食べ比べをしている。そば湯も落ち着く。
蕎麦をすする時、蕎麦の香が鼻を抜けていくのがいいと思うなんて、私も老けたのかなぁ。
ともあれ蕎麦ブームはしばらく続きそう。