歩くひと_ヒロクレ日記

旅した土地の思いで 子どもと暮らす 日々雑記

閑話休題_つくりはなし

祖母の思いで(改

祖父母と買い物にでかけた帰りのこと。 田舎の駅舎の改札をくぐった辺りで、汽車が入ってきたので飛び乗った。 足が少々不自由な祖父を座席にかけさせ、荷物を網棚に置いてほっと一息。 と、祖母がいない。 振り返ると、閉まりかけているドアの向こうに、佇…

アイロン台のこと

アイロン台が壊れた。 十数年前に家を出た時から使っているもので、耐熱布が破れてきたものを、子どもがビリビリと裂いてしまったのだ。 中の芯地や綿が剥き出しになり、ビロビロと破れた耐熱布が引っ掛かり、たわんで皺をつくり、どうにも衣服がピシリと決…

ある芸術家の、

芸術家は 人を塗り替えてしまう。 例えば、大笑いする青い顔、口の中は黒く、歯はピンク色だ。 また、赤い芝生の上で緑の人が青いボールを追うサッカー。どよめく黄金色の観客、黒い影法師のように佇むキーパー。 “フツウの人が見たい!”と言うと、 “フツウ…